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呻吟語を読む (長文)

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こんばんは、ませです。

みんな書いてるから敢えて俺は言わないぜ?
え?なにをだって?Cβ終わったね。だよ、言わせんな(//∇//)

この2行を見てそっと✖ボタンを押しかけたあなた。

呻吟語って知ってますか?
僕もあまり詳しくないんだけど、呻吟とは、うなるような声にならない声のこと。
そして呻吟語とはそれを文章にしたという意味であってるとおもう。

中国の思想家 呂新吾によって書かれたその時代の世の中に発せられた呂新吾のうめき声ということらしい。
http://www.kokin.rr-livelife.net/goi/goi_si/goi_si_44.html
今回はその呻吟語とMMORPGの組織について語ろうと思う。

自分はよく、この呻吟語を記事にしていたことがあります。(過去記事は消えてますのでないですが)
なぜなら、組織を作るにあたりとても重要なことが書かれており、私も真に共感し、その言葉を知ってからは自分の哲学の中に取り入れてきました。
もし、FF14で組織を運営される上で一つの参考にあればとここにご紹介をしたいと思います。


過去のゲームでは強さこそ全てだった

10年ほど前、リネージュをプレイしてて思ったのがその圧倒的な強さ。
一人の超絶廃プレイヤに並プレイヤが数十人束になっても敵わないというのが当たり前でした。
その強さを持つものはとてつもない時間と単純作業の先にゲーム内でのゆるぎない地位と名誉を与えられるものであり、ただそれだけでゲーム内の誰からも尊敬されるカリスマを与えられていた。

だが、今のMMORPGであっても 強い、上手い、賢い、そういう人間が組織を運営できるのか?
要職についたとき、過去のMMOの時代のような強さだけのカリスマで組織を運営できるのだろうか。

結論は "No"だ  

何故かというと、僕が考えるにまず今は大きくはプレイヤー層が相当広がったということ。
過去はいわゆるコアゲーマー(それなりにゲームに時間を費やす人間)が一般レベルだったため、その圧倒的な力さえあればコアゲーマに絶対なる権力を振りかざす事ができたのです。
ですが、今のプレイヤー層、特にFFなどのビッグタイトルでは相当な幅広いプレイヤーが集結しており、過去のような力や知識を持つ"だけ”の人間は過去のように絶対なるカリスマは与えられなくなったのです。

では、〝今"の組織運営に必要なモノはなんだろうか?
それはリアル社会の組織運営と同様の管理能力が必要とされているのです。
それが、“MMORPGは社会の縮図である”という言葉が広がっている理由だと思います。

そこで呻吟語の言葉を借ります。

深沈厚重(しんちんこうちょう・しんちんこうじゅう)なるはこれ第一等の資質
磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるはこれ第二等の資質
聡明才弁(そうめいさいべん)なるはこれ第三等の資質


ということ。
自分は呂新吾の本ではなく、安岡正篤氏の『呻吟語を読む』をいつだったか、3年ほど前に読みました。

私的解釈を含め以下に一つずつ紹介します。

聡明才弁(そうめいさいべん)なるはこれ第三等の資質

要するに、頭がよくて仕事ができる、ゲームでいうただ“PSがあって強い人間”は組織運営については必要かと言われると『たいして重要でない要素』だということ。

磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるはこれ第二等の資質

大きな岩がゴロゴロと転がっていくような、勇敢に大きな物事を実行していく力強さ、そして大きな懐と器量があること。
まさに、一般社員の話を聞き、TOPの方針を以て一般社員を引っ張っていくことのできる人間の資質のことだと解釈している。
この資質を持つ人間は組織のTOPの右腕と呼ばれる位置づけにふさわしいと言える。

深沈厚重(しんちんこうちょう・しんちんこうじゅう)なるはこれ第一等の資質

そして、一番大切なのがこれです。
引用すると、(引用元:
http://www.kokin.rr-livelife.net/yoji/yoji_si/yoji_si_30.html )

どっしりとして重みがあり、落ち着いていて動じないこと。 寛容でいてかつ、威容も持ち合わせている様。 くだらないことには心を動かされない、確固とした己の信念を持ち合わせている姿を示す。

ということ。
多くの情報や意見の中からまさに渾身の一手を出せる人間だ。
ブレない、そして動じない、表面に見えるものではなく、その本質を見定めることができ、且つ威厳をも持ち、明確な方針と柔軟な考えができる人間。

自分はこれを読んだ時は感動した。
なんという心に響く言葉だろうと。

よく失敗する例が、強い、上手い、賢い人間を要職につけて他のメンバーからの信頼を得られず破綻する例だ。
そういう人間には成果による報酬を存分に与えることで足り、要職につけることは全くもって不必要であるのだ。

人の上にたつ。
この意味をよく理解している人間はどれだけいるのだろうか?

かくいう私のリアル会社の上司も愚痴っぽくなってしまうが、ただハンコ押すだけのオブジェとしか言い様がない。
だからといって"今の会社で”自分がその立場になったらうまくまわせるかというと自信があるわけではないです。なぜかと言うと相当長くなるからここでは私のリアル会社については割愛しておきます。

ただ、私が伝えたいことは、人の上に立つことは、それだけ上からも下からも評価されるということだ。
評価をするだけじゃない、評価をされるんだ。
上に立った人間が下を評価すると思っている人もいるだろうけど、本当に自分を評価をするのは俺は部下だと思っている。
下が評価してくれるから、頑張ってくれる。それがまわりまわって自分の評価になるということ。
上が自分が認められない人間であれば真面目に仕事する気持ちなんて毛頭おきやしない。それがリアルの話だが、繰り返すがMMORPGが社会の縮図と言われているのはまさにその理論がMMORPGにも通用するということなのです。

まさに新しい世界が始まろうとするこの黎明期にこそ、もう一度自分が考える組織方針、組織運営について再考されるのはいかがでしょうか。


以上。
(誤字脱字などの修正は随時行っています)


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